描かれた顔の反転による知覚的歪みの変化

描いた絵を鏡像反転して見ると、普通に見たときよりも歪んで見えることがある。この現象の存在を確認し、それがある場合は歪み感の変化が元画像と鏡像の間で起こるのか、それとも先に見た絵と後から見た絵の間で起こるのかということを実験により調べた。刺激として手描きの顔の絵を25枚作成し、それらに反転したもの加えた50枚の画像の「歪みの大きさ」を被験者に5段階で評定させた。その結果、全体的には元画像と反転画像のうち後から見た方が歪んで見えやすく、歪み感の大きな絵では反転画像の方がより歪んで見える傾向があるということが示唆された。

受賞歴

  • 日本視覚学会2011年冬季大会にて発表

Data

学生氏名京極 吾一

指導教官伊藤 裕之 准教授

発表年度2010年度

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