この作品はミュージシャンのシド・バレットの人生を絵双六を用いて表象したものである。彼は一時ピンクフロイドのリーダーとして活躍したが、LSDの使用や精神の不安定さから破滅の道を辿ってしまった人物である。彼は様々な才能をもっていながら、その手が届きそうな光り輝く未来をどれもつかむことができなかった。その状況を、複数のゴールを用意し、実際にゴールできるマスはその中の一つである「死」だけで、他の輝かしいゴールのマスには止まれないようにすることで表現した。盤面のデザインは、彼が「クレイジーダイヤモンド」と呼ばれていたことに因みダイヤモンドの形にした。
受賞歴
- アジアデジタルアート大賞展2010 静止画部門入賞