コンピュータビジョン(計算機視覚)はコンピュータに人間の視覚機能を持たせることを目的とする研究分野です。この分野の研究は、1960年代の手書き郵便番号読取装置の開発から始まり、1990年代に入って数学的な理論体系化が急速に進み、近年のディジタル技術の発展と相まって、学術的進展と実社会への応用分野の拡大と高度化が著しい領域です。応用の例を挙げると、グーグルマップの3次元地図やストリートビュー、ディジタルカメラの顔検出や笑顔シャッター、医療用の画像診断機器など、私たちの身近に多数のものがあります。
本講義では、人間や動物の視覚系との関連性から始め、統計学や幾何学に基づく基本的な手法を学び、新しい方式やシステムを設計・開発するための基礎を学習します。さらに、3年後期に開設されている「コンピュータビジョン演習」では、画像の撮影と実際のパソコン上での演習を通して学習内容の理解を一層深めます。

学生のコメント

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コンピュータに、いかにして人間の眼のような機能(顔や立体感の知覚など)を持たせるかというコンピュータビジョンの基礎的な内容を学ぶ授業でした。特に顔や文字認識の分野について多く触れており、デジカメの顔認識などの原理がわかるなど面白い分野だなと感じました。ただ、数学の苦手な私には少しとっつきにくい授業でしたが…。

下級学年で学んだ画像工学をふまえ、さらに発展していく。先生がいきいきと講義していた。

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