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Graphics
須藤史貴|2016年度|印刷実験・作品
スクリーン印刷用インキが持つ質感、物質感を活かした表現を印刷実験を通して探求し、その表現を用いた作品制作を目的とした。具体的には、白い紙の上に白色インキを重ねて印刷することで見る角度を変えると異なる階調がきらめく効果を持つ表現を実現し、その方法を利用した印刷した本とポスターを制作した。
一ノ瀬なつみ|2017年度|シンボルサイン
地名を表すシンボルの代表として日本の自治体の紋章がある。自治体の紋章は、仮名をモチーフとして用いて、幾何学的なシンボルとしてデザインされているものが多く、独自のデザインの傾向を共通として持っている点で興味深い。しかし、他方で、似通ったデザインが多いことが問題として指摘できる。そこで、本研究では、平仮名を用いた地名のシンボルのデザインの可能性を探求することを目的として、パタン展開を念頭においた実験的な地名シンボルのデザインを試みることとした。地名には、鉄道駅の駅名を設定し、西鉄大牟田線を対象に特急の停車駅10駅を選定した。
金川郁花|2018年度|書籍
「間」は、日常生活で、対象を美しく整え、豊かな鑑賞体験を促す伝統的な日本の美学のひとつである。しかし機能が優先される情報伝達の場面では、情報の受け手側が「間」を意識することはほとんどないように思える。そこで、人が自ら身近な「間」のありかに気づき、「間」の美学を日常生活の様々な場面に活かし、生活の質の向上を促すきっかけとなる「気づきのデザイン」が必要であると考えた。 本研究では具体的な領域として「書記空間」を設定し、書記空間に関わる「間」として、余白や時間性を象徴する事例を収集し、そのアレンジを楽しみながら体験できるしかけとしての「本」の制作を行うこととした。
山岡遼平|2016年度|レーザー彫刻
本研究では『現代における花家紋の再評価を目的とした作品制作』と題し、家紋の持つ性質を調査・考察したのち、独自の家紋の制作を行った。題材は、バラエティに富みあらゆる人に馴染みがあるという理由で“職業”とした。家紋の基礎研究は入念に行い、まるで昔から存在するような家紋らしい家紋を制作することをこころがけた。 デザインした創作家紋は天然杉と桐の板にレーザーで彫刻し、展示した。実際に手にとって鑑賞してもらうことで見るだけでなく、天然木材の手触りや匂い、置いたときに素朴にコトリと響く音まで楽しんでもらえるようにした。本研究が、一人でも多くの人が家紋に関心を持ち、日本の紋章文化に向き合うきっかけになれば幸いである。
光岡春風|2018年度|ポスター
古来より伝統工芸品やその技術と共に受け継がれてきた伝統紋様は、モチーフをシンプルな図案で表現しているものが多いが、その意味を詳しく知るには能動的な学習が必要になる場合が多い現状がある。本制作は、イラストと伝統紋様を組み合わせることで、伝統紋様の持つ意味を一見して鑑賞者に伝達する効果を狙うとともに、イラストに関心を持つ若年層やクリエイターが、伝統紋様への関心を持てるような作品作りを目的とした。 作品形態はA1サイズのポスターである。一枚のポスターにつき一つの伝統紋様をテーマにして、計四枚のポスターを制作した。題材とした紋様は「青海波」「朽木形」「霞型」「七宝柄」である。
水津光咲|2019年度|インタラクティブアート
映像表現における流体において、正しい物理法則の下に存在する流体が最もそのものらしく見えるとは限らない。視覚情報しか存在しない映像においては目で見えないものに存在感を持たせるための強調、抽象化が必要である。流体への理解を深めることを最終目的として自身の基準による一般化、抽象化の側面から流体表現の考察をし、それを作品へ落とし込み、適切な視覚的抽象化の段階を提案することが本研究、制作の目的である。 具体から抽象化への移り変わりを実際に体験することで体験者が自ら考える切欠になると感じたため、自分で操作をするインタラクティブアートとした。
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